「子供の習い事」カテゴリーアーカイブ

自分の好きなこととの出会い

広汎性発達傷害の息子の子育てに奮闘してきました。障害がわかったのは10歳の頃です。それまで一般的な習い事を何かやらせたいと思っていましたがどれも興味を持たず、興味のないことは頑なにやろうとしないので習わせようがありませんでした。https://kodomo-life.net/litalico-trial-fabrication/

障害がわかってから以降の小学5年性の頃、たまたま読んだ漫画ヒカルの碁を読んで碁に興味を持ったので、近所にあった囲碁将棋教室に通わせました。単独行動が困難な子なので送り迎えは親が行っていました。興味のあることはやる気が出るようで、中学三年生になるまで続けて8級まで級も取り、その後親としては続けてほしいと期待をしましたが、本人の興味関心が切れてしまい続きませんでした。

興味を持たせようと音楽系や美術系、体育系の習い事も進めましたが、本人にやる気がないのでどうしょうもありませんでした。

しかし特別支援学校高等部に進んだ頃、学校のお祭りにゲストで来ていたダンスチームのダンスが息子の心に刺さったようで、自分からダンスチームのメンバーに話し掛け、練習の見学の段取りを決めたとのこと。それまで電車に乗るのも大変だった子が、自分で強い興味を持ち、やりたい、と思ったことに対してはもの凄いエネルギーで向かって行けるものだと驚きました。

入団してからは時間がかかりましたがチームのメンバーとも仲良くなり、ダンスの技術も習得し、選抜メンバーにも選ばれるようになりました。

最初は親が出していたレッスン代、月5000円でしたが現在は26歳になり、障害者が通う作業所でもらう工賃でダンスの費用を自分でまかなうようになりました。小中学生時代に習い事の発表会や試合に縁のなかった私たち夫婦ですが、息子の出演するライブを見たときは涙がとまりませんでした。

ダンスをするようになってから親から離れる時間が増えました。発達障害のある子なので心身に無理な活動はできませんが、自分の好きなことなので自分のペースで活動していってほしいと思います。